三原山焙煎所は、活火山 伊豆大島三原山のお膝元に位置します。 2つのロースターが属する焙煎所です。風は種を運び雨が地を潤し 湧き出でた水は海から空へ昇るこの星の大きな循環のプロセスは、フラクタルにコーヒーを思わせます。 私たちは大自然の営みの中で、世界中のコーヒー豆を焙煎しています。

Roasting on a volcanic island 洋上火山島での焙煎

伊豆大島 三原山は今も活動を続ける活火山です。富士箱根伊豆国立公園に指定されています。
古くは日本書記に伊豆嶋として記述があるように、古来から激しい噴火と共に新しい大地を生み出してきました。

「鼓の音の如くあるは、神の是の嶋を造る響きなり」
日本書記 下 天武天皇

また、島の湧き水は私達のコーヒーに欠かすことのできない役割を果たしています。柔らかい軟水がコーヒーの苦味を抑え、スペシャルティコーヒーの風味や香りを一層強く引き立ててくれます。川のないこの島に湧く水は、雨や嵐がもたらす恩恵でもあります。

嵐が去った次の日、島が洗われたようにクリアで爽やかな空気
地の鼓動、火山の熱、恵まれた自然環境に育まれる島固有の植物や生物の存在
圧倒的な自然を肌で感じることで、焙煎のイメージが豊かに膨らみます。

Specialty Coffee コーヒーの好循環

私たちは日々、それぞれの豆の良さを引き出す焙煎を研究・開発する中で、喜びや安らぎ、時に驚きのある個性豊かなコーヒー達を少しずつ商品化しています。
”from seed to cup” コーヒー豆の栽培からカップに注がれるまでの物語に触れた時、1杯のコーヒーがとても尊く感じられます。

スペシャルティコーヒーと定義される豆は、味や香りが格段に美味しい。
その美味しさを支えているのが、種からカップまで一貫した品質管理。
そしてサスティナビリティ(持続可能性)とトレーサビリティ(追跡可能性)という観念です。

農薬や大規模プランテーションによる森林破壊・生物多様性への影響などに対し、自然環境に配慮し持続的な栽培が可能であること。

それに取り組む生産者に十分な対価が支払われる事で、丁寧な品質管理が可能になり、結果的にカップクオリティの高い美味しいコーヒーが生まれるという、好循環がスペシャルティコーヒーの基盤となっています。

しかし、その流通量はコーヒー産業全体のほんの5%未満。
トレーサビリティに信頼のおけるプレミアムコーヒーと合わせても10%に満たない希少なものです。
残念ながら、コーヒー生産者の貧困や栽培過程での自然破壊は今この時も存在しています。

コーヒーが大好きな私たちにできること、そのひとつがスペシャルティコーヒーの豆を選ぶこと。
それにより、美味しいコーヒーを楽しみながら生産者には十分な対価が支払われ、自然環境を守れる好循環となるのです。


より詳しくスペシャルティコーヒーに関して知りたい方は、日本スペシャルティコーヒー協会のウェブサイトをご覧いただければと思います。

Roaster 焙煎士

  • Lisa Watanabe

    介護福祉士 / ニ児の母 / world vition child sponsor
    大島の溶岩でポイントブレイクする波乗りや森歩きなど自然との時間が喜び。

  • coffee landscape

    写真家 / 焙煎士 / 山岳信仰行者
    コーヒーを通して広がる景色を楽しんでいます

イベントなどでのご提供

島内外に出張で自家焙煎のスペシャルティコーヒーをお出ししております。

伊豆大島の甘みある湧水を使用したハンドドリップ、コールドブリューのスペシャルティコーヒーをご提供しております。